以下、心に響く内容だったので、急ぎ抄訳のうえ共有させて頂きますね。日本でも社会起業家「ブーム」と呼ばれる状況かもしれませんが、日本だけでなく、海外でも言葉の定義、その解釈はそこまでかっちりと定義されたものではなく、揺らぎもあるようです。ただ、こうしたいろいろな人の建設的な提言、提案、アクションが相互に絡み、発展していく様が素晴らしいなぁ、と思います。日本ならではのコラボレーションも是非進めていきたいですね。
「これからの国際会議に必要な5つの要素」(抄訳・意訳)
The Five Horseman of the Coming Conference Reckoning
by Nathaniel Whittemore May 01, 2010 Change.org | Social Entrepreneuship

1. A dynamic network of offline gatherings, rather than just one must-attend event
【1】一つの参加必須イベントではなく、様々なダイナミックなオフラインイベントのネットワークが大切
多くの人がソーシャル・イノベーションの「スペース」(業界、セクター)に興味を持ってきている。「ハブ」と呼ばれるようなオフラインの場所が世界的に広がっている。
コミュニティやネットワークが今や新しい世代の社会起業家の力の源泉になっている。これらの変化に伴い、我々が集う方法も変わりつつある。Mixers(飲み会)、Pitch Context (事例プレゼン会のようなもの)、ブラウンバッグランチ(ゲストを招いたカジュアルな昼食会)、地域やトピックに基づいた集まり・イベント・・・これらはすべてエコシステムと呼べるようなものだ。同時に、少なくとも6つ程度の、ソーシャルイノベーションに関しての大きくて、国際的な、必須イベントと呼ばれているようなものがある。いくつかは存続すると思うが、多くはその期待値に応えるのが難しくなり、役割を終えるものもあるのではないだろうか。

2. Changing nature of content.
【2】コンテンツの本質を変える
キーノートスピーチとパネルディスカッションを基本とした会議のスタイルは、かつて知見を備えたリーダーの考えに触れるのが、稀にしか出版されない本か、講演に足を運ばないと得られない時代の遺物となるだろう。今日、コンテンツは安価で大きなスケールでアクセス可能となっている。つまり、より多くの人が著名キーノートスピーカーの準備された講演内容を事前に既に知っている、ということが起きてきている。かつて会議・カンファレンスは大きなメディア会社によって所有されており、一つのコンテンツ配信手段としてしか捉えられていなかった。今日、重要なものは偉大なスピーチではなく、優れた他者との顔を突き合わせた会話にむしろある。そう考えると、ネットワーキング、会話がコンテンツ(キーノート、パネルディスカッション)より勝る、という状況になりつつある。

3. A new model of networking.
【3】ネットワーキングの新しいモデル
ネットワーキングはかつては予測可能なゲームだった。会議で人と会う、名刺交換をする、ローロデックス(名刺整理の文具)に入れて整理する、そしてお願いがある時には電話をする・・・と。インターネットは「繋がり(人脈)」の構造を根本から変えた。 我々は友人、ビジネスコンタクトの情報をかつてないレベルでアクセス可能であり、日々それらの情報を活用し、常にサポートしあいながら更新し続けている。オフラインのイベントというのは、これらの関係性を深い会話と、飲み物により強固に、深く構築する機会となった。スピードネットワーキングは十分ではなく、真に成功する会議というのは、参加者がそれぞれ持ち寄っているものを最大限に工夫し、価値を提供しなければいけない。これらのことをよく理解している最良の例として、例えば「Opportunity Collaboration」というカンファレンスが挙げられる。

4. Breakdown of professional categories.
【4】職業・業界のカテゴリーをなくす
その他の時代の犠牲者として挙げられるのは、明確な職業の境界がなくなったことだ。いや、むしろプロとアマチュアの違いすらなくなりつつある。このことはスピーカー、VIP、その他を分けて扱うような会議がますます受け入れ難くなりつつある。結果、社会起業家に関しての最高に意義があるイベントというのは社会起業家を謳ったイベントではなく、「TED」、「PopTech!」, 「Palomar 5」等、セクターを超えたイノベーションに焦点をあてたものといえる。さらにある人にとって都合の悪いこととしては、プロフェッショナルアソシエーション(少なくとも有給スタッフを抱え、ある業界のネットワークの中心となろうとする組織)はいずれ過去のものとなるのではないかと思う。
新しいモデルにおいては、誰かがその組織の名簿リストを所有するのでなく、一方で誰もがその「リスト」を所有し、誰かが、或いは誰もが、会議招集者となり、言及する人となるのだ。過去において最も重要だったカンファレンスというのは、ある組織されたグループがそのメンバーの為に開催したものであり、ビジネスモデル、という点においては年々厳しくなるような気がしている。

5. The platformization of gatherings.
【5】集い、集まりのプラットフォーム化
一つ最も興味深い点を挙げるならば、かつてはカンファレンスが大きなメディアやアソシエーションのひとつの要素に過ぎなかったことに対し、今やカンファレンスがプラットフォームそのものとなりつつある、ということだ。つまり、そこでのコンテンツ(スピーチ、パネル等)は全てウェブを通じて世界に配信され、イベントを企画することで、類似イベントを生み出し(許容し)、その内容、エッセンスで足りないものを補完しあうのだ。またブランドを共有することで他のイベントを部分的に盛り込んだり(SOCAPが部分的にフィランソロフィーに関しての部会を開いたり)、TEDxにみられるような単独の補完イベントを実施したりしている。
つまり、PopTech!に見られるように、一年を通じてのコラボレーション・コンシェルジュを演じることになり、私が思うに、これが社会イノベーション分野の向っていく方向であり、これらを最も巧みに行うイベントが真の意味で「参加必須」のものとなる。

*以上抄訳終わり
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なお、先日告知をさせて頂いた、5月7日に開催予定のスコールワールドフォーラム、コワーキングスペースのトレンド、今秋開催の社会起業家が集う「SOCAP」(参考記事)報告会ですが、一応「会議の報告・ご案内」等をお題目にしてはいますが、あくまで参加者主体のコラボレーション、発見がうまれる、そんな場所に出来たら、と思っております。お陰さまで30名を超える方からお申込みいただいております。まだ少し席にゆとりがありますのでご興味ある方はこちらからご覧ください。

なお、当日はスコールワールドフォーラムに一緒に参加された英治出版 編集主幹 高野さん(@tassay)も参加いただけることになりました。社会イノベーションに関する書籍を次々出版されるプロ編集者の目からみたスコールフォーラムについても機会があれば共有頂けたら、と思っています。

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