Facebook オーディエンス・インサイトの登場とオーガニックリーチの低下について
Facebookが気になるサービス「Facebook Audience Insight(オーディエンス・インサイト)」を新しく始めたので備忘録的メモ。Facebook Pageを運用している企業・組織・NPO、そして担当している人は今年後半に向けて、”広告”媒体としてのFacebook Pageを意識せざるを得ない時代に突入するのでは、ということを感じます。

こちらは5/9にリリースされたFacebook Audience Insightの案内です(紹介動画もあるので是非チェックしてみてください)。Facebookは以前から 「Page Insight」という機能があり、自分のFacebook Pageに「いいね」をしている人が何歳くらいで、所在地はどこで、どの時間帯にFacebookにログインしていて、「いいね」「シェア」「コメント」をどのくらいしてくれているか、などを見ることができました。
今回米国在住者には昨日から利用可能になっているといわれるサービス(米国以外は”数ヶ月後”に利用可能になるとのこと)では、以下のように、様々なデータの詳細な分析を閲覧することが可能になります。個人情報がここまで集積されていることにややぞっとしますが、リリースによると、個人情報には気を使っており、あくまで全体の傾向値を示すものであることが明記されています。
・Demographics(属性情報) — Age and gender, lifestyle, education, relationship status, job role and household size(年齢、性別、学歴、リレーションシップ・ステイタス、職業、家族のサイズ)
・Page likes — The top Pages people like in different categories, like women’s apparel or sports
(属性・地域ごとに人気のあるFacebook Pageなど)
・Location and language — Where do people live, and what languages do they speak
(居住地・使用言語)
・Facebook usage — How frequently are people in your target audience logging onto Facebook and what device(s) they are using when they log on
(Facebookへのログイン頻度、使用デバイス)
・Purchases activity — Past purchase behavior (i.e. heavy buyers of women’s apparel) and purchase methods (i.e., in-store, online)
(購買行動履歴:オンラインシッピングが多いか店舗購入が多いかなど)And you can view this information for three different groups of people:(Facebook 使用者全体データ、Pageやイベントに「いいね」をしてくれている人のデータ、或は別の方法で取得したデータなどに基づいて分析可能です)
・People on Facebook (the general Facebook audience)
・People connected to your Page or event
・People in Custom Audiences you’ve already created (an audience made up of your current customers)
*追記(5/10 14:50):Facebookの言語設定を英語(US)に変更すれば日本でも詳細のターゲティングが可能のように見えますが、実際の広告出稿は出来ないようです・・・(確認中)。

広告効果を最大化したい大手ブランドや企業の広告主からしてみればきっと朗報と呼ばれる出来事なのだと思います。ただでさえ、昨年来からのFacebookページのリーチが激減しているということが話題になっている中で、しっかりとFacebookに向き合い、ある程度の広告費を投下する用意がある組織・個人にとってみれば今後もFacebookのプラットフォームの価値はあるのではないかと思えるサービスなのではないでしょうか。
アメリカや国内でもFacebook Pageに見切りをつけるという声を目にすることがいくつかあったり、Facebookでリーチ低下を防ぐためのノウハウ・対策が話題になったりして動揺が広がる中でさりげなく「しれっ」とこういうサービスを投入するあたり、ビジネスとして以前から綿密に計画してたのでは、と勘ぐってしまいますね。(広報担当によれば『この「アルゴリズム変更によるリーチ低下」と「オーディエンス・インサイト」のリリースは無関係』とのことですが)
今後ますますスマートフォン・タブレット利用が増え、モバイル広告の中でFacebook広告の存在感・マネタイズのしくみが現時点ではとてもうまくいっている状況において(一方で苦戦しているGoogleとは対照的)、一気にモバイル広告市場で存在感を確立していきたいのでは、という気がします。
膨大な予算投下が可能でかつ、Facebook活用に本腰をいれている企業・ブランドは別として、大企業でありながらもFacebookを単なるお知らせ告知メディア的にしか活用できてなかったり、予算をそこまで投下できない中小企業、個人事業主にとってはFacebookページとどう向き合うかは真剣に考える時期を迎えてることは確かなような気がします。
<参考>
Facebookページ投稿のオーガニックリーチ衰退を克服する4つのステップ[Infographic]- SMMLab(ソーシャルメディアマーケティングラボ)
市川裕康
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