cfa_summit

10/15-17までの3日間に渡って開催された「Code for America Summit」に参加する機会を頂き、昨晩無事帰国しました。記憶が新鮮なうちに振り返りメモを記してみたいと思います(参加表明時の投稿はこちら

ただ、あまりに新しい価値観やコンセプトに短期間の間に触れたことで、十分に咀嚼できてないことが本当に多いのも事実。シビックテクノロジー (行政と市民参画の分野におけるテクノロジーやオープンデータの利活用)というテーマ自体、アメリカでもまだ新しく生態系が生まれつつあるセクター(space)であり、これから沢山の文献、カンファレンス、スタートアップ、事例が生まれていくことと思います。なのであくまでも最初の一歩の振り返りと、関連する情報・リソースへのリンク紹介を中心にお届けしたいと思います:)

2013 Code for America Summit
photo credit : Flickr by Alex Howard

まずCode for America Summit3日間を通じての感想として強く感じたことは、新しく生まれつつある「シビックテック」業界の熱量、スケール、ネットワークです。今回で3回目を数えるサミットには、当初完全招待制で300人程度と告知されていたにも関わらず、合計500名を超える参加者が全米そして海外から(約50名)参加していたことと思います。印象としてはCode for Americaのフェローシップ・プログラムを過去に受け入れた、或は今後受け入れる予定の地方の行政関係者などが3〜4割くらい、フェローシップ経験者、新しく選ばれたばかりの2014年度フェロー(各30名程度、2割程度)、地域のボランティア的なコミュニティ活動である「ブリゲード」(brigade)プログラムの地域リーダー(80名程度)、その他シビックテック分野のスタートアップ起業家、ベンダー企業、スポンサー、研究者、メディア関係者等々から構成されていました。

カンファレンスの基本構成としてはこのシビックテック分野の専門家、実務家、著者、関連大手企業・スタートアップ起業家のプレゼンテーションが中心でした(もちろんランチや夕食のレセプションの他、あらゆる機会を設けてネットワーキングが行われるようなしくみが緻密に設計されていました)。プレゼンテーション全体を通じて印象的だったのは、本年度各地域に派遣されていたフェローがカウンターパートとして課題解決に取り組んでいた地方自治体の担当者、市長などとともにステージに登場し、過去一年間にどのような課題に取り組んでいたか、どのようなサービスを開発したか、そしてどのような成果・インパクトを地域にもたらすことが出来たかを伝える姿でした。時に壇上で担当者とフェローとが握手やHugをしながらそのパートナーシップ・信頼が非常に深いレベルで生まれている姿が印象的でした。

ちなみにステージ上で行われたプレゼンテーションは会議2日目の夜には既に全てYoutubeにアップされていて閲覧することが可能になっています(全62本)。今後それぞれについて是非コメント・解説を試みたいと思いますが、中でもダントツの視聴回数を誇っているのがクレイ・シャーキー氏のプレゼンテーションです(日本語字幕付きの彼のTED Talkはこちら)。
2013 CfA Summit – YouTubeアーカイブ(全62本)

また、カンファレンス期間中に指定されていたハッシュタグ「#cfasummit」に関するツイートがまとめられ、要所要所でコメントが盛り込まれているライブブログサイトは以下から閲覧が可能です。ちなみにこのツイート中継をしていたのはこの分野の専門家Alex Howradさんです。カンファレンスの間彼のすぐ後ろの席で次々とカンファレンスの様子がまとめら得ていく様子を目にすることが出来たことは大きな学びの経験でした:)。

Code for America Summit 2013 Live Blogging by Alex Howrad (@digiphile )

なお、現地サンフランシスコから参加されていたFumiさん(@fumi blogはこちら)もtogetterを活用して大量の関連ツイートをまとめてくださっています。

Code for America Summit #cfasummit(togetter)

今回この短いブログポストを書くためにいろいろなことが頭の中を駆け巡っています。Code for America Summitで語られていたことはアメリカ国内でも最先端の動きで、まだまだ生まれたばかりのムーブメントであり、イノベーション、試行錯誤が繰り返されている分野であることを感じました。一方、カンファレンスの期間を通じて強く感じたのは、今回体験し、観た「21世紀」的な”行政と市民参画の姿”について、日本語で伝える言葉・文脈が日本国内ではまだ持ち得てないのではないのだろうか(少なくとも自分が適切に今回の経験を伝えようと思った際に必要とされる前提条件・共通言語をあまり持ち得てない)、ということです。

カンファレンスの内容、見所については今後少しずつアップデイトしていこうと思いますが、今具体的に試みてみたいと思っていることがひとつあります。今回のカンファレンスの期間中にリリースされたばかりの「Beyond Transparency」という書籍を日本語に翻訳してみよう!ということです。シカゴ市のチーフ・データ・オフィサーとCode for Americaが共同編集でまとめられた各分野の専門家によるオープンデータ、シビックテックに関するエッセイがまとめられた書籍ですが、この分野を包括的に理解するために優れた入門書・実践的書籍といえます。また書籍のテキストは無料でPDFダウンロード可能で、Github上にも公開共有されているので翻訳などの共同作業も可能です。日本語訳に関しては会場でTim O’Reillyさん、著者のBrett Goldsteinさんからも許可・励ましを頂くことができました:)。
もし翻訳プロジェクトに共感してくれる方がいらしたら是非クラウドソースのような形でみんなで分担して取り組むことができたら、と思ってます。”Code for Japan (www.code4japan.org)というグループも日本では既に立ち上がっているので(法人登記準備中)、その中でプロジェクトとしても提案してみるつもりです。

beyond_transparency

あくまで最初の一歩のブログ投稿ではありますが今後少しずつでもこうした文脈・コンテキストを豊かにしていくことで自分なりの役割を果たしていきたいと思ってます:)

市川裕康
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