今日8月19日は国連が定める「世界人道デー」とのこと。世界人道デーとは世界各地で起きている紛争や自然災害などの人道問題に焦点をあて、被災地の現場で緊急人道支援に携わる人々に思いを寄せるための日とのことです。
5年前に国連総会で制定されたそうですが、なぜ8月19日であるか、今朝初めて知りました。ちょうど10年前の今日、イラクのバグダッドにあった国連事務所が爆破され、当時国連事務総長特別代表を務めていたセルジオ・デメロ氏ほか22名の命が失われた日を記念してとのことです。世界人道デーはデメロ氏のように、人道支援の最中に命を落とした人々を記憶にとどめる日ということで制定されたそうです。
神戸新聞NEXT|社説|世界人道デー/阪神・淡路の体験伝えて
昨年はビヨンセさんが国連総会議場でキャンペーンのテーマ曲「I was here」のパフォーマンスが行われ、各メディアでも大きく取り上げられていたことから、聞いたことがある方もいるかも知れませんね。
本日は神戸の国連人道問題調整事務所(OCHA)神戸オフィスで記念イベントが開催されるとのことです。その他OCHA の FacebookPageでも最新情報が掲載されているのでご興味ある方は是非:)
改めて人道デーを迎えるにあたり、つい先日動画が公開されたばかりのパトリック・メイヤーさんの動画を思い出して見てみました。
「デジタル・ヒューマニタリアン」について語る彼のプレゼンテーションを、是非多くの人に見て頂きたいと思い、ここに共有させて頂きますね。

彼はかつて「Ushahidi」という災害時に情報を整理するオープンソースソフトウェアを提供する組織に属していたのですが、今はカタール・コンピューティング・リサーチ・インスティテュートに席を移し、引き続き世界中の災害・紛争時の人道支援活動をテクノロジーやクラウドソーシングの手法を活用して大きな役割を果たしている人物です(日本でも昨年のTED仙台で登壇されました。その時の動画はこちら)
今回の動画は具体的にデジタルツールを用いた人道支援活動の2つ課題に対し、明確で力強い解決策を提示しています。一つは世界中の誰もが、デジタルツール、クラウドソースの方法を用いることで、人道支援活動に参加できる方法を示しています。
先日フィリピンを洪水が襲った際、Crowdcrafting.orgというサービスを利用することで、10万以上ものツイート情報から、災害に関係あるつぶやきで、リンクがあるもの、画像・動画情報を含んでいるものを、洪水発生後たった12時間で2万件も収集整理することを可能にした話を述べています。しかもそれらの情報は位置情報を添えたものであり、その作業を行ったのは世界各地に散らばっているデジタル・ボランティアにより実現したとのことです。2万件もの検証・整理された災害情報のデータを国連の公式データの情報源として提供することに成功した様子は上記動画の8分20秒のあたりからご覧になれます。これは本当に驚き、感動です。
また、災害時のソーシャルメディア活用で常に課題とされているツイートなどの情報の「ベリフィケーション(verification: 真偽確認)に関しては、現在開発中である「Veri.ly」という新しいサービスのこの夏のリリースについて、プレゼンテーションの中で発表されています。このサービスは、事実確認のプロセスそのものをクラウドソースで行うことを容易にするプラットフォームです。日本の災害対策に取り組んでいる方は是非一度チェックしてみて頂ければ、と思えるサービスです。

*「世界人道デー」のキャンペーンホームページはこちら(ハッシュタグは #worldhumanitarianday / #WHD2013)
http://worldhumanitarianday.org
▶今後も「是非共有したい」と思える情報・アイディアをブログという形にして残していきたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ:)
市川裕康
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