7月2日(月)、仙台のウェスティンホテルで開催されたグーグル社が主催する「ビッグテント(Big Tent):自然災害と IT 活用に関する国際会議」にパネリストの一人として参加する機会を頂きました。登壇者は国内外の専門家の方が多数参加され、参加者の中にも各分野の専門家の方、東北地域で復興活動に取り組んでいる方も多数いる中でとても貴重な経験をさせて頂きました。


*写真はこちらのNHKの記事「災害時のIT活用 今後の課題は」より

そもそも「ビッグテント」とは、グーグルが世界中で開催しているカンファレンスで、社会の重要な課題に対して、いろいろな分野の専門家、政治家、ビジネスパーソン、アクティビスト、ブロガー等が集まり、例えば今までは表現の自由(Free Expression)、プライバシー(Privacy)、デジタル・リタラシー(Digital Literacy)、経済(Economy)、アート&文化(Arts & Culture)のようなトピックに関し、マウンテンビュー、モスクワ、ロンドン等で今まで開催されてきており、今後も世界各地での開催が予定されている企画です。

とても丁寧に経緯をまとめてくださっているブログエントリーはこちら(by Fumi-san)

アジア地域で初めての開催となる仙台での開催に関し、テーマは「自然災害」が選ばれました。

私が登壇したセッションでは、災害時の位置情報連動型情報集約サイト「ウシャヒディ」のコミュニティーエンゲージメント・ディレクター、ツイッタージャパン社長、災害時のメディア活用に関して取り組んでいる「インターニュース・ヨーロッパ」 エグゼクティブディレクターと一緒に災害時に必要とされるソーシャルメディアの役割についての議論でした。

一日を通じて何度も話題になったテーマとして、災害時にどのように情報の正確さを担保するか(verification)のテーマについていろいろな側面から議論がかわされました。またクラウドソーシングをどのように行うか、そして、そもそものソーシャルメディアリタラシーギャップをどのように埋めていくかというようなテーマに関しても語られました。

私が特にお伝えしたかったこととしては、世界中にいまや災害時のIT活用の専門家、「クライシスマッパー」等のコミュニティがオンライン上に数多く存在し、とても密な情報のやり取りが行われていて、お互いにサポートし合うような状況になっている中で、日本初の知見、経験等が英語の文脈の中でより広がっていくことの重要性でした。

今までに現代ビジネスの連載を通じて何度かお伝えしてきたことなので、過去記事のリンクを共有させて頂きますね。

ケニア発、世界中の危機・災害時に不可欠な位置関連情報集約サイト、『ウシャヒディ(Ushahidi )』(8/27/2010)
ニュージーランド地震にみる、災害時にライフラインとなるソーシャルメディア活用法とは 3/2/2011
「震災とソーシャルメディア:いかに過去事例から学び、グローバルな支援コミュニティと連携するか」 震災をきっかけに拡がる国際社会とのオンライン・マス・コラボレーション 3/24/2011
災害対策とソーシャルメディア ~アメリカ、海外の潮流  1/27/2012

特にお伝えしたかったのは、自然災害時のITプロフェッショナル等が約4000人程登録している以下の団体です。

インターナショナル・ネットワーク・オブ・クライシス・マッパーズ」2011年3月11日の際にはこちらのネットワークに登録されていた当時1300人から大量の情報、応援、過去の知見、参考になる情報を頂いたことを覚えています。残念ながら日本ではまだ知名度がないようですが、ぜひこうしたネットワークに参加し、今までの知見を海外に発信してくださる方が登場することを期待しています。

以下は様々なメディアで取り上げられた今回のビッグテントに関する記事等へのリンクです。たくさんの刺激を頂き本当に有り難うございました!

「災害時のIT活用 今後の課題は」(NHK NewsWeb 7/2/2012)

「Big Tent 2012:Googleが日本で初めて開催した国際会議のテーマは「災害」」(CNET 7/3/2012)

「Big Tent 2012:災害時にITが力を発揮するための4課題」(CNET 7/6/2012)

「Big Tent Sendai: Smarter ways to share information in a crisis」(Google公式ブログ 7/4/2012)

●当日のハッシュタグ(#bigtent & #bigtentsendai)のついたツイートをまとめてくださったtogetterまとめ(by Fumi-san)
●助け合いジャパン「情報レンジャー」の皆様がまとめてくださった、ウシャヒディ、震災インフォ関係者へのインタビュー記事
動画は以下の通りです:ー)