先週土曜日、アートや職業訓練を通じて貧困地域の若者を支援する活動を行っているアメリカの社会起業家、ビルストリックランドさんの講演が「2011年度 五井平和財団フォーラム」で開催され、参加する機会を頂きました。

2011年度 五井平和財団フォーラム「希望の輪を広げる」11/19@ 銀座ブラッサムホール

既に参加された方がとても詳細なブログをアップしてくださっているので、ご興味ある方は是非こちらをご覧になってみてください。

五井平和財団フォーラム(1) ビル・ストリックランド講演編

とても臨場感が伝わってくる丁寧なブログで(感謝!)、読みながら自分も何か参加したことを共有したい、という気持ちになりました。簡単に報告させて頂きますね。

ビルストリックランドさんの略歴はこちらをご参照ください(五井財団HPより)

ビル・ストリックランド
マンチェスター・ビッドウェル・コーポレーションCEO。1947年米国生まれ。ペンシルバニア州ピッツバーグのスラム街に育つが、高校時代に陶芸と出会い、自信と生きがいを見つける。その経験をもとに大学在学中に貧困地域の落ちこぼれの子どもたちを支援するため、陶芸、写真、絵画の教室を開催。後に革新的な職業訓練も提供し、絶望的な境遇にある人々に生きる希望を与え、地域社会の活性化に貢献する。その成果は奇跡と称され、全米はじめ世界から注目される。マッカーサー財団から「天才賞」を授与されるほか、ハーバード大学教育大学院の講師、全米芸術基金の委員などを歴任。2010年よりオバマ大統領に任命され、ホワイトハウス評議会委員。グラミー賞を受賞したMCG ジャズの創設者でもある。著書『あなたには夢がある』(英治出版)。

ビル・ストリックランドさんの話は今までにも何度か伺ったことはあったのですが、初めてお目にかかってから10年の月日が経っても、最初に会った時に心揺さぶれたことがはっきりと思い出される、力強いメッセージが込められた講演でした。

鉄鋼業が廃れ、街の中に希望が見えないピッツバーグの貧困地域に育ち、高校の陶芸の教師、フランク・ロス先生に16歳で出会い、陶芸に打ち込む中で希望を見つけていくというアメリカンドリームの話は本当に多くの人に勇気を与えてくれます。

大学に補欠合格、卒業時には優秀な成績で卒業、今はそのピッツバーグ大学で理事を務め、大学在学中に立ち上げたアートスクール、そして後に始めた職業訓練プログラム、料理スクール、ジャズスタジオは多くの若者や貧しい人に希望を与え、そのモデルが全米、そして世界各地で展開されている、という物語です。

ビル・ストリックランドさんが以前に来日された時、その後初めてTED動画がアップされていた際、以下のブログを書かせて頂きました。今気づいたのですがその2回ともタイトルに掲げたのは「Power of Story Telling」という言葉です。

『Power of Story Telling~日米の社会起業家カンファレンス@慶応』(2007/1/23)

Power of Story Telling 社会起業家ビル・ストリックランド氏のスライドショー@TED(2008/4/9)

圧倒的なストーリーの力強さ、そして偉大なことを実現しながらも実に素朴に、朴訥(ぼくとつ)にすら感じる話し振りでスライドや写真を共有しながら語っていくスタイル、そして多くの人の心の中に夢や希望を持たせてくれる包容力に、きっと多くの人が魅了されることと思います。

有名な話はeBay共同創業者のジェフ・スコールから名刺をもらって当時eBayのことを知らなかったビルさんが後に同僚から「eBay」のなんたるかを聞き、急いで電話をかけ「こんにちは、今やっとあなたが何をしている人かより深い理解を持つに至りました。是非友達になりたいと思ってます(笑)。」と伝えたというエピソードがあります。その後すぐに50万ドルの寄付がされ、長年に渡る友情がそこで生まれ、今もお互いにパートナーとして絆が繋がっているというということをいつも茶目っ気満点の語りでさらっと言うところは人との出会いの妙を強く感じさせてくれます。

その様子はこちらの動画でみることが可能です。それにしてもジェフ・スコールさん、当時40歳で50億ドルの資産を持っていてこうした人材に惜しみなく出資をしたこと、今の社会起業家を続々と生み出すエンジェルとして、この世の中にとても大切な役割を果たしている人物であると改めて感じます。

思い起こせばビル・ストリックランドさんのことを初めて知ったのは ビジネス雑誌「FastCompany」の「Genius at Work」という記事を読んで、ペンで何カ所もアンダーラインを引きながら感銘を受けたのがきっかけです。そんなご縁もあり、昨年翻訳出版させてもらったFastCompany共同創刊編集長のアラン・ウェバーさんの書籍「Rules of Thumb」(邦題『魂を売らずに成功する』)の中にビルストリックランドさんのエピソードがばっちり1章盛り込まれていたことは本当に本当に嬉しいことでした。

そんな嬉しさを我慢出来ず、つい家に眠っていた当時のFastCompanyの特集記事を当日持参して、『魂を売らずに成功する』(英治出版)を持ってビルさんと記念撮影をお願いしてしまいました:ー)

10年前に初めて会った時と同じく「是非一度ピッツバーグにいらっしゃい」という言葉をもらいました。10年前に訪ねる機会を逸したことを後悔しつつも、是非近い将来、行ってみたい!と思います。


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