自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」 〜広がるオープン・ガバメント
6月12日(日)午後2時〜4時までの約2時間、ニコニコ動画で配信された『自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」について 』を見ながら、改めて時代の変化を感じる出来事でした。
・自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」について- 官邸公式サイト
・[ニコニコ生放送]アーカイブ(要会員登録)
番組終了の時点では約7万人を超える人が視聴に参加。日本人人口1億2805万人全体から見ればごくごく一部だけれど、大々的な告知もなく直前に開催が決定、しかも完全に透明性を持った議論がこうして開催されたこと、とても意義深いものだったと思いました。
普段あれだけメディアを通じて大変そうな姿を映し出されることが多い菅総理が生き生きと自然エネルギーについて語り、若い頃から取り組んできた環境問題に対する真摯な思いが雄弁に語られ、1人の個人、政治家としての菅総理に好感度は非常に上がったと思います。
ただ、今回本当に意義深かったのは、こうしたオープンな場所で、透明性を持って議論をすることの価値が多くの人に伝わったことなのではないかと思います。
坂本龍一さんのビデオメッセージも心打つものでしたし、元サッカー日本代表監督岡田さんの発言もソフトバンクの孫社長から「岡田さんはいいことを言う。『すごい』と思った!」と言わしめるほど、とても意義あるやり取りでした。枝廣淳子さんの論点整理もとても分かりやすいものでした。今後も是非こうしたオープンな議論をしていきましょうという声に、菅総理から「やりましょう!」と飛び出すほど、普段の国会中継では見ることができなようなやり取りが展開されていました。こうした場所を設定された方々のご苦労を察しつつ、希望を感じる時間でした。
更に素晴らしいのはここから。既にYoutubeには全編の動画が1ユーザーの手によりアップされていて1300回以上視聴されています:ー)。またブログでも数多くの議論が展開され、Twitter出の実況中継がまとめられていたり、議論の広がりが目に見えて広がっていることを感じます。
さて、ここからどのようにこの機運が広がっていくのか。とても注目しています。今まではこういった政治のこをTwitterで発信したり、ブログで書いたり、人とパブリックな機会で話すことも控えることが一般だった社会が、どんな風に変わっていくのか、変えていくのか。
今朝いくつか目についたニュースを挙げるだけでも、こうした透明性を持ったオープンな対話から問題解決を探る動きが一般的になっていくことを感じます。
・「クルマを救って」、若者に聞くトヨタの覚悟 ソーシャルパワーが企業を変える(日本経済新聞 6/13)
SNSを通じて若者からアイディアを募る試み
・(英FT特約)ハーバード・ビジネス・レビューの挑戦 (日本経済新聞 6/15)
読者8000人のオンライン上の「諮問委員会」で経営再建のアイディアを募る試み
国のあり方を国民全体で議論する、ということに関し、例えば直近のエジプト革命後に5万人の人が「Google Moderator」を利用した取り組み、或はアメリカで行われている様々なオープンガバメントの取り組み、特に「アメリカ・スピークス」等、参考になりそうなアイディア・事例が豊富にあるように感じます。総務省の「震災復興にICT利活用の海外事例」等にアメリカでの事例が詳細にレポートされています。(@retzさん、お疲れさまです:ー))
参考:
『「エジプト 2.0」~エジプトの新しい民主社会構築のために、どうソーシャルメディアが使われているのか?』
『ウェブ技術者と地域行政が出会うプログラム~ 「コード・フォー・アメリカ」の試み 』
アイディアや意見を出すだけでなく、相互にコメントしたり、優先順位付けをしたり、重複を省いたり・・・そして最終的に具体的にどんなアクションに繋げていくか、そんなイニシアティブが求められています。国や政治家の批判をするだけでなく、有志の草の根の動きが、そこに期待される大きなインパクトの可能性と併せ、今求められているように思います。
【今回の懇談会の概要はこちら(官邸のウェブサイトより)】
開催趣旨
このたび、菅直人内閣総理大臣に対して、下記の有識者の方から、自然エネルギーの本格的普及に関する要望を頂きました。
そこで、これら5名の方々に、一堂に集まって頂き、総理との懇談会を開き、率直な意見と提言を聞かせて頂くとともに、「これから、どう自然エネルギーを普及させていけばよいか」について、積極的な意見交換をすることとしました。なお、この懇談会は、ネットを通じて動画中継を行い、ツイッターでの質問を受けることにより、テーマに関心あるすべての国民がリアルタイムで参加できる「オープン懇談会」とさせて頂きます。参加有識者(五十音順)
・枝廣淳子 環境ジャーナリスト (プレゼン資料)
・岡田武史 元サッカー日本代表監督
・小林武史 ap bank代表理事
・坂本龍一 ミュージシャン (ビデオメッセージによる参加)*Windows Media Playerのみ
・孫 正義 ソフトバンク社長 (プレゼン資料)
[司会]藤沢久美 シンクタンク・ソフィアバンク 副代表
“Power of Pull”のアイディアと併せて今回のきっかけ、考えていきたいと思ってます(この本に関してはまた改めて)
