以前から気になっていたカンファレンス~「Web 2.0 EXPO 2009」の動画を偶然発見し、とても興味深かったのででupdate。

「Web 2.0 EXPO 2009」(3/31-4/3, San Fransisco)は、「web 2.0」の概念を提唱したティム・オーライリー氏の会社オーライリー・メディア社とテックウェブ社により企画されている、ウェブ・テクノロジーの近未来を占うような大規模なイベントです。開催後、多くのキーノート・プレゼンテーション動画がウェブにアップされていて、プレゼン資料の多くもウェブで公開されている、という、飛行機に乗って海外に行かなくてもほぼ内容に関してはカバーできるような、そんなカンファレンスです(最近は多いですね)。

さて、なぜこのこのイベントが興味深かったかというと、「ソーシャル・メディア」と呼ばれるようなウェブを最大限活かした技術によっていかに「make a difference」(変化を起す)するか いかに「change the world」(世界を変える)するか、いかに「contribute」(社会貢献)するか、ということを、ビジネス・技術の最先端にいる人々が真剣に、革命家?のように提唱しているところでした。

ティム・オーライリー氏のプレゼンテーションも、web 2.0ブームの仕掛け人として過去5年を振り返りながら、「Web 2.0の本当の意味を実感できる時期を迎えている」とのこと。混迷を極める今の時代に2つのメッセージを提唱していました。

・「The Power of Less」
現在のような経済状態において、限られた規模やコストの枠内で、以前より大きな成果を生み出す方向にテクノロジーを活用するべきというのが同氏の主張。「われわれは世界の困難な問題にムーアの法則を適用する必要がある」とのこと。

例えば、「PatientsLikeMe」という難病をわずらっている方向けの闘病コミュニティサイトを引き合いに出しながら、ALS、パーキンソン病、うつ病など9つのカテゴリーの闘病体験を共有することで、また、症状に対する特定の薬の効果など治療体験を広く共有することで、難病と闘う人たちの手助けをするとともに、新しい治療方法の研究を推進させようとすることを挙げ、これまで医薬品会社が莫大なコストと数年の時間をかけて収集してきた治験データが、より大きな規模で蓄積され、それらを全ての研究者や医師が利用できる、という例を挙げていました。

・「Build a simple system – let it evolve」
もう一点のメッセージは、システムは出来るだけ簡単にして、コミュニティ化、オープンソース化することで集合知を利用しながらより成長・進化を促すことの大切さに触れていました。

特に政府レベルでの様々な行政サービスがSaaS(サービス・アズ・ア・ソフトウェア)と呼ばれるウェブ上のサービスなどをうまく使いコストを抑え、大幅に効率を高めていることにも触れ、オバマ政権がまだフレッシュな気持ちでいれるこの2年間くらいにもっともっと政府の試みにウェブなどの技術を導入する必要がある、と強く訴え、この9月にはGov 2.0という行政サービスのウェブ技術の利用というテーマに特化したカンファレンスを開催する、とのこと。

話を聞く中で、この世界同時不況がもたらした危機感を、最大限に次の産業復興・開発に向けて、全速力で取り組むことで活かしているんだなぁ、と感じます。(→続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

カテゴリー

その他

タグ