海外MBAの新しいマネジメント教育、志向性の潮流@WSJ
オックスフォード大学のSaïd Business School~Skoll Centre for Social Entrepreneurshipのディレクター、パメラ・ハーティガン(Ms. Pamela Hartigan)氏によると、世界中のMBAプログラムにおいて、「massive changing culture of the MBA」が起こっているとのこと。ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビュー記事が興味深かったので簡単にupdate-
*ちなみにハーディガン氏はかつてスイスのシュワブ財団にて世界中の社会起業家支援プログラムのマネージング・ディレクターであり、英治出版より日本語訳が出版された「クレイジー・パワー」(The Power Of Unreasonable People: How Social Entrepreneurs Create Markets That Change The World.)の著者でもあります。
・いつか50歳になったときに寄付やチャリティに関わるのではなく、今までの経済モデルが軌道修正を余儀なくされているような今の時代において、いますぐ関わっていきたい、影響力を行使していきたい、というような考え方をする人が増えている。
There is a new breed of students who are particular about where they make money and where they can do good. These students are not looking to give back to society at age 50; they want to do it now. And as more people and cultures question the established economic order, young people are saying, “Hang on, there is something wrong and we have a chance to influence change and fashion a new, more inclusive way of doing things.”
・CSRはソーシャル・アントレプレナーシップとは異なる、とした上で、ビジネス、CSRはソーシャル・エンタープライズ、社会起業家を支援することでウィン・ウィンの関係を築くことが出来る(例としてスターバックスがフェアトレードを支援することなど)。寄付の対象としてではなく、ビジネスアライアンスのパートナーとして、違った視点・マインドセットで考える必要がある。
・マーケティング、人事など、MBAはソーシャルビジネスで求められるスキルを育てる必要がある
・政府の役割としては法的な整備、規制緩和が求められ、そもそも政府の役割としてコントロールしがちで、イノベーションとは違う役割を求められている。
・資金調達、キャピタルへのアクセスはこれからますます重要になってきている。アキュメンファンド、英国のブリッジ・コミュニティ・ベンチャー等、例えばインドの社会起業に積極的に投資をしている投資団体も増えてきている。
*註:ブリッジ・コミュニティ・ベンチャーは優良VCで、2008年末には社会起業分野に特化したファンドを立ち上げ、既に425万ポンド(約6億円規模)の資金調達がされています。プライベート・エクイティファーム、戦略コンサルティングファームなどとも提携している、非常に興味深いファンドです。
・ソーシャル・アントレプレナーシップはムーブメントであり、スケールアップが求められている。歴史的にみても何か新しいものが湧き出てくるのではないか、という潮目の変化を感じる。
Social entrepreneurship is a movement, you need to scale it up. I feel we are at a moment in history where we are seeing something different emerge.
*海外メディアを見聞きすると、なかなか実感が沸かない部分も、正直、あります。日本ではどのようにこの「ムーブメント」が受容され、変化・適応していくのか、私自身答えはないのですが、いろいろな対話・ディスカッションからヒントなり、きっかけが生まれれば、と思っています。
