2009年ネット選挙元年?に向けてのイベント開催@アジャイル・メディア
昨日は『AMNブログイベント 「インターネットが選挙を変える? ~ Internet CHANGEs election ~」に参加する機会があったので参加レポート、書いてみました。

年内実施予定の衆議院選挙でのネット利用が注目を浴びていることもあり、また現職議員の方も2名参加されたこともあり、金曜日の夜にも関わらず、100名参加予定の会場はほぼ満席、テレビ局の取材も入り、とても熱気のあるイベントでした。
【概要はこちら】
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■AMNブログイベントvol.8 「インターネットが選挙を変える? ~ Internet CHANGEs election ~」
■主催・運営:アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
■共催:株式会社フォーナイン・ストラテジーズ
■会場:デジタルハリウッド東京本校イベントホール(御茶ノ水)
■プログラム予定
・第一部 米国事例紹介と日本の公職選挙法の解説
・第二部 パネルディスカッション
■登壇者(順不同、敬称略)
・第一部
田中慎一 (フライシュマンヒラード・ジャパン株式会社 代表取締役CEO)
伊藤伸 (構想日本)
・第二部 パネルディスカッション (敬称略)
田中慎一 (フライシュマンヒラード・ジャパン株式会社 代表取締役CEO)
佐藤大吾 (NPO法人ドットジェイピー理事長)
西村豊(株式会社フォーナイン・ストラテジーズ代表)
伊藤伸 (構想日本)
楠 正憲 (ブロガー・国際大学GLOCOM 客員研究員)
河野 太郎(自民党 衆議院議員)
鈴木 寛(民主党 参議院議員)
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大きなポイントとして受け止めたことを、いくつか箇条書きで・・・
・オバマキャンペーンが「共感」をキーワードとして如何にコミュニケーションの新しいスタイルを巧みに創りだしたか
・価値観が多様化し、「共通認識」というものが崩壊している中で、政策・意見を一方的に「説得」するのでなく、共通認識・民意を醸成、創りだしていくことが重要
・今後声なき声を如何に可視化していくかが重要。ネットを使うことでバランスの取れた民意が形成されやすく、ブログ等の影響力も増し、政治の「オープンソース化」が進む。
(田中氏: 当日のプレゼン資料はこちらで全て閲覧可能です。素晴らしいですね)
・そもそもの公職選挙法の規制が厳しく、悩ましいもので、超党派での法改正が必要とされている。
・日本での選挙におけるネット利用はやはり規制が非常に厳しく、特に選挙期間中のブログ更新、メールでの投票の呼びかけ等は一切できない(①選挙名(次期衆院選等)、②特定の候補者名、③投票の依頼・呼びかけの2点ないしは3点がセットで記載されると即NG)
(伊藤氏)

・選挙期間中のネット利用は限られているものの、選挙期間以外の通常の活動をウェブを利用してオープンにし、意見を吸い上げ、政策に活かす等、ネットを使って既に多くのことが可能。選挙期間中の2~3週間のネット利用を認めることで一気に日本の政治が変わるわけではない。
(河野氏)
・政治家は普段多くの意義のある活動、法案作成をしているものの、そういった「いいこと」はあまり報道はされず、むしろスキャンダル、対立、政局的な話題しかニュースにならないため、政治家に対してのネガティブなイメージが広がるのは残念。ブログ等では前向きなことも含め書いてもらえることも多く、以後もっとブログでの情報発信(特に裏づけのある情報の発信)に期待。
(鈴木氏)
・ドットジェイピーは若年投票率向上を目的として議員インターンシッププログラムを運営、例えば約2ヶ月間程度のインターンを終えた学生の8割以上は政治に対してとても意識が高まる結果に(例え就活目的のインターンだったとしても)
(佐藤氏)
・ネット選挙運動推進に力を入れており、「ブログ記事の読み比べ評価リンク集『Blog-Headline+』」を立ち上げたので是非意見・アイディアを寄せて欲しい。
(西村氏:本企画共催者の方)
【雑感】
2時間半の時間があっという間に過ぎる、密度の濃い(やや濃すぎるくらい:-))、非常に意義深いイベントでした。
かつて自分も学生時代に京都での国政選挙のボランティアを何度か体験したり、留学中にクリントン再選選挙ボランティアとしてニューハンプシャー州に泊り込みで参加してみたり、何かと好奇心の赴くままに市民活動に触れたことを思い出しながら、選挙に関しての日米の感覚の違いを感じるひと時でした。
先日ブログでも書きましたが、アメリカの選挙活動は一大マーケティングイベントのようで、先月のFastcompanyのカバーストーリーで描かれていた25歳のFacebook創業メンバーが中心となって、200万人のウェブ登録者を巻き込んでいった様は圧巻でした。
オバマを大統領にした25歳の若者の話 オンライン・コミュニティの力
私もかつてクリントン選挙に参加した時(1995年当時、週末だけ2回ほどだけですが)、みなでバスに乗り込み、イベントの後にはみなでおにぎりならぬピザを支給され、ロックコンサートさながらのクリントン演説を聴き、雪の中一般家庭を戸別訪問をしたり、学園祭のようなノリでした。YMCAの体育館で寝袋持参で寝たり、思いがけない友人と出会うことが出来たり。イベントを取り仕切る人は優秀でかっこいいロースクール学生のような方がいて、参加後1週間後には手書きサイン入りのthank you letterが届いたりして、非常に洗練された組織マネジメントを感じる機会でした(その後20代の選挙リーダーの方はホワイトハウスに就職が決まったとのこと)
アメリカの政治カルチャーには、当たり前に自分の意見を持つことが求められていて、健全なディスカッション・議論のプロセスを経ることでよりいいものを創りだしていける様には嫉妬の感すらありますね:-)(もちろん全国的に見て政治に対する知識(リタラシー)・意識の差はあるとは思いますが)。
ブログ、SNSは意見を持った自立的個人の「知」を集約させる上で効果があるのでは、と思います。昨日田中氏が指摘していた「多様性を認めるコミュニケーションスタイルこそ日本人に向いている」、という指摘に明るい希望をもらいつつ、「政治のオープンソース化」が日本でも徐々に広がっていけば、と願ってます!
[…] 「オバマ現象のカラクリ」共著者でフライシュマン・ヒラード・ジャパン田中社長が先日のセミナーで触れていたオバマ流「コミュニケーション」が気になって、早速本を読んでみました。 […]