先日、 国際交流基金主催で行われたシンポジウム、「社会的企業が拓く日韓の新たな出会い」に参加する機会がありましたので簡単にご報告。とても意義あるひと時でした。

シンポジウム 「社会的企業が拓く日韓の新たな出会い」
http://www.jpf.go.jp/j/intel/new/0902/02-02.html
・社会的企業の特徴・役割・課題
‐パク・ウォンスン氏(希望製作所 常任理事)
・日韓社会的企業のベストプラクティス紹介
‐キム・ジェチュン氏(美しい店 政策局長)
‐キム・ジョンフィ氏 (ソウル市立青少年職業体験センター HAJA 副センター長)
‐チョ・チンウォン氏(社会福祉法人 WeCan 代表)
‐大塚玲奈氏(株式会社エコトワザ 代表取締役)
‐岡部友彦氏(コトラボ合同会社 代表)
‐佐藤よし子氏(アトリエ・エレマン・プレザン東京 代表)

シンポジウムの構成は上記の通りですが、やはり普段接することが少ない韓国の方のお話、事例紹介はとても興味深かったです。このメルマガ含め、普段社会起業家的なトピックとなると欧米(特にアメリカ)からの情報が多く、自分の中でも偏りがあるのでは、と思っていただけに文化的・歴史的背景も近い韓国のケースは身近に感じることが出来、具体的・実践的で分かりやすいことが多かったです。

中でも印象的だったのはパク・ウォンスン氏の基調講演。この方はもともとは人権弁護士として多くの市民活動に従事、腐敗政治家を落選させるための「落選運動」の中心的役割を果たしたり、韓国の寄付文化を変えなければ、という思いからオンライン寄付を募る財団「美しい財団」を設立、その後全国展開するリサイクルショップ「美しい店」等を創業、今は希望製作所(The Hope Institute)という名前のシンクタンクの常任理事として活躍、2006年にアジア地域の社会貢献活動の功績を認められ、「アジアのノーベル賞」として知られるマグサイサイ賞を受賞された方です。

お話はパク・ウォンスン氏ご自身の生き様を語りつつ、社会をよくするために次々に浮かんできたアイディアを形にしてきた様子が中心でしたが、特に今取り組んでいることとして、いかにスモールビジネスのような形で個人や地域などで社会的企業を生み出すか、そのためのグローバル・アイディア・バンクになりたい、というようなことを語ってました。

またお話の中で触れていた、ブラジルでは既に存在している社会貢献取引所(BVS&A)のような社会的企業のマーケット・プレイスが今後必要、という話も新鮮でした。

普段目にするアメリカの事例は、MBA、ビジネスエリート的な方がネットベンチャーやベンチャーキャピタルのようなビジネス・インフラの中で生まれ、育ち活躍している、というようなものがどうしても目立ちますが、今回目にした韓国の社会起業家の方々はやや地味かも知れないものの、地に足をつけ、市民運動、NPO活動の延長線上、或いは想いを持った活動から出発し、きちんと黒字化した事業に育てているところがとても力強かったです。

シンポジウム終了後もみなさんとても気さくな方々で、今回の参加を経て、韓国に是非行ってみたくなりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

カテゴリー

その他