『「引き出す」力~小さな行動がスマートに行われることで如何に大きなことを起こせるか』
現在読みながら唸り、頷き、沢山のメモをとっている本。まだ3割程度の読んでいる途中ですが簡単にご紹介。
『The Power of Pull: How Small Moves, Smartly Made, Can Set Big Things in Motion』
John Hagel III (著), John Seely Brown (著), Lang Davison (著) 4/13/2010
まだ原書が出版されたばかりで翻訳はないのですが、とてもとても魅力的な内容です。タイトルを大まかに翻訳すると、『引き出す」力~小さな行動がスマートに行われることで如何に大きなことを起こせるか』です。
『ティッピング・ポイント』(マルコム・グラッドウェル)のソーシャルメディア版のような感じのような、イメージとするとそんな印象を持っていますが、もっともっと包括的に大きな社会の、経済のパラダイムの変化を解きほぐしながら、個人として、企業として、社会として、どのようにこの「プル経済」の新しい社会の在り方に向き合うかが述べられています。
本当におおまかにいうと、以下のような「ビッグ・シフト」が起こっているとのことです。
【プッシュ経済】20世紀的:合理的で大量生産で計画的に物事を進める方法、情報は外に出さない。
↓↓
【プル経済】→21世紀的:必要な情報、人、アイディアに必要な時にアクセスし(ソーシャルメディアを大いに活用することで)、それらをひきつけ、実践する。
ソーシャルメディアと社会イノベーションのことにとても関係がある内容で、バイブル的に読まれそうな予感です。
第1章に描かれている伊藤譲一さん(クリエイティブ・コモンズ会長)による、イラン大統領選挙直後の抗議行動の際に果たした役割に関してのエピソードは圧巻でした(短期間の間に世界中のキーパーソンとソーシャルメディアを通じて連絡を取り、事態の適切な推移を支えたエピソード)。4月14日~16日に開催された「スコール・ワールド・フォーラム」での伊藤譲一さん登壇のセッションのプレゼンの中でで本書をさりげなくご紹介頂いたことに改めて感謝。
著者の一人、ジョン・シーリー・ブラウン氏のスタンフォード大学での講演の様子が早くもアップされています(55分:英語字幕付)