アーカイブ

2009 年 6 月 のアーカイブ

紀伊国屋書店「コレ、社会起業家っぽい!」トークイベント・レポート

2009 年 6 月 30 日 コメントはありません

以前こちらのブログでもお知らせした紀伊国屋書店で行われている社会起業ブックフェアを記念して開催されたトークイベントに参加する機会がありましたので簡単にupdate。

紀伊国屋書店の立派なホールで、約200名の熱気あふれる参加者に囲まれて開催されたこのトークイベント、題して『「社会起業っぽい!トークをしよう」~わたしから始まる”チェンジ”のしくみって?』。慶応大学やソーシャルベンチャーパートナーズ等などで社会起業家的な働き方の普及に活躍中の井上英之さんと、先進国の肥満と開発途上国の飢餓という2つの問題の同時解決を目指す日本発の社会貢献事業「TABLE FOR TWO」の理事&事務局長の小暮真久さんの掛け合いがとても等身大で、世界の問題を1人称、つまり自分だったらどのように関わるか、ということをみんなで考えるような空気に包まれた、素敵な時間でした。

ブックフェア、推薦図書のリスト、イベント詳細等はこちら紀伊国屋書店特別サイトより

いくつか気になった発言・情報等を箇条書きにて・・・
・新しい統計データでは、十分な食事を得ることができない貧困層が10億人を超えたとのこと(*国連食糧農業機関(FAO)が6/19に発表:世界的な経済危機や食料価格の高止まりの影響で、十分な栄養が取れない世界人口が2009年に、前年比1億500万人増え、10億2千万人になると予測する報告書を発表。1970年代にFAOが飢餓人口統計を取り始めて以来最悪で、世界人口の約6分の1が飢餓に苦しむことに(小暮さん)。

・Table for Two の試みも最初はスロースタートだったものの、企業としてのメタボ対策の取り組みがはじまった頃から認知度が上がり、上記写真のように参加企業・団体が急増(現在130団体)。NPOとお付き合いのなかった企業も当初及び腰だったけれど、同業他社等の実施が進んだことで普及につながっている(小暮さん)。

・海外の若者が社会貢献的なことに強く興味を持ち始め、例えば米国の就職ランキングでも上位10位内に貧困地域の教育格差是正に取り組むティーチ・フォー・アメリカや日本では青年海外協力隊に該当する(Peace Corp(ピース・コア))等が近年ランクインしているテレビ番組の動画を画面にて共有、大きな社会の中の価値観の変化があることを指摘。「世界を変える(change the world)!」という言葉が書籍やメディアに登場する回数が増え、今まではややもすると「胡散臭い」イメージを持っていた言葉に対し、「しらじらしさ感」がなくなってきましたよね(井上さん)。

参加者からの質問もとてもユニークで鋭いものが多かったですが、会場の中の一体感がいい感じで醸成されて、会場にいる方同士のコラボレーション、いい想いのつながりを感じられる機会でした。来年、再来年こうしたイベントが開催される時にはtwitterでみなが思ったことを共有しながら、オンラインの空間を通じてイベント前、そして後の有機的な繋がりもきっと生まれるようなことになっているのでは、とふと思った次第です。ただ、やっぱりリアルなイベントはいいですね、多くの偶然の出会いや発見がたくさんありました。紀伊国屋さん、そして関係者のみなさん、有難うございました!

タグ:

ソーシャルメディアポータル「Socialbrite.org」登場!

2009 年 6 月 30 日 コメントはありません

Socialbrite.org
昨日6月29日、ここしばらく注目してきた「ソーシャルメディア」、NPOとテクノロジーをつなぐ言葉としての「NPTech」、そして以前からwatchしている「社会起業家」的な活動を支援するための、海外の専門家によるポータル、「Socialbrite.org」がオープンしたのでご紹介。

このサイトのミッションは下記のように記されています。

Socialbrite is a noncommercial learning & sharing hub that brings together top experts in social media, social causes and online philanthropy. We’re here to help you master the right strategy and social tools for your organization or cause.
(ソーシャルブライトは、非商業的な学びと共有のハブであり、ソーシャルメディア、ソーシャルコーズ(社会的な大儀)、オンラインフィランソロフィー等の分野の専門家達の集まりです。それぞれの組織やコーズ(大儀)の実現のための正しい戦略、ソーシャルのツールを習得していただくことを支援することを目的としています。)

サイトの中には例えば下記のようなコンテンツが満載です。
Web 2.0 productivity tools
A roundup of apps & resources to make your day go easier
NPO,教育関係者向けの無料のオンライン・ツールがリストされており、Socialbriteとしての推奨ソフトもそれぞれ提示されています。

Top 200 social change blogger
NPTechの分野での著名な方がリストされています。私も以前からwatchしているBeth Kanterさん、そしてNetsquaredのAmy さん、Change.orgのNathanielさん等、やはりに上位にランク入りして嬉しかったです。

これからもSocialcompanyのブログリンクポータル@netvibesに上記ブログに加えて追加して、定期的にwatchしていきたいと思ってます。いずれ日本語化して広く紹介いけたら、と思ってます。もしこうしたこと、試みにもし興味がある方がいらしたら是非ご一報を♪

ここ最近「コラボレーション」「マス・コラボレーション」「オンライン・コラボレーション」ということばを何度も耳にします。荒削り感はあるかもしれないけれど、前向きで善意のある意思・知識・経験・想いが集まったときにきっと価値のあるものが生まれるのでは、と感じさせてくれますね。

最後に、Socialbrite.orgの紹介動画(1分・音楽のみ)。よろしければ!

タグ:

TED Talk 一人ひとりが参加し、担い手となるフィランソロフィーとは

2009 年 6 月 26 日 コメントはありません

2007年2月に行われたTEDでのモニター・インスティユート社長キャサリン・フルトンさんのプレゼンテーション(12分)が新しくサイトにアップされ、とても刺激的だったのでupdate。

世界的な戦略コンサルティング会社の関連会社でソーシャルチェンジに関わるコンサルティング、シンクタンク、インキュベーションを行う会社の代表の方が、これからの新しいフィランソロフィーのあり方を12分で語り、大きな共感を呼び、スタンディングオベーション(総立ちの拍手)で締めくくられてます。2年前のプレゼンテーションにも関わらず、古さを感じさせない、さわやかな内容です。

今までにも増してnew moral hunger(新しい道徳的なことへの欲求)が高まっている時代にあって、かつての財団が行ってきたようなチャリティではなく、インターネットを利用した様々なツール(kiva, DonorsChoose, NetworkforGood>, Global Giving等)も利用しながら、多数の人のマスコラボレーションが可能になり、一人ひとりが参加し、担い手となるようなフィランソロフィーが可能になっているとのことです。また、100年後に自分の子孫に物語を語るとしたら、どのようなことを伝えたいか、そんなことを聴衆に投げかけて、しばし考えさせてくれるアツいプレゼンテーションでした。

タグ:

Twitterを使ったアドボカシー・署名サイト~Act.ly

2009 年 6 月 26 日 コメントはありません

Twitterブームも一時期に比べると落ち着いたような気がしていたけれど、改めてその威力を感じさせるような公共サービスがリリースされました。その名もAct.ly。自分である特定の政治家などに意見、要望を書いたり、或いは既に記載されている署名に賛同を簡単にできるというもの。例えば今話題になっているの署名内容は下記のようなものです。

「petition @BarackObama The Fair Tax=jobs and growth not Big Govt, higher taxes http://act.ly/2x retweet to sign 」(オバマ大統領に対し、大きな政府で税金を上げるのではなく、新しい税制のフェアタックスの導入を)

現時点で前州知事を含む約25,000人程のfollowerと呼ばれる支持者がいて、それに対してオバマ大統領は署名活動開始から7時間経って、何も対応をしていない、ということがウェブサイト上に表記されてしまう、というしくみです。

act.ly

act.ly

市民の声のプレッシャーがとても目に見える形で公開され、指摘を受けた政治家、時に大企業経営者などにとっては無視できない存在になりそうです。

Twitterのしくみのおかげで、ひとつひとつのアクションが数秒で処理できる手軽さと、また署名内容も140文字以内で書かなければいけないことから、とてもシンプルに内容を伝えることでメッセージも伝わりやすくなるようです。(*もちろん不適切な使い方が生まれかねない、というリスクもありますが・・・)

このサービスを作ったのはJim Gilliamさんという自称ギーク・アクティビストで、今までもイラク戦争の反対運動、或いはウォルマートやFoxニュースに対して市民の声を集めて活動をし、実績を出してきた経歴を持っている方。現在も「Whitehouse2.org」というオバマ政権に対する国民の声をインターネットを利用して募り、政策に反映させよう、という試みをしている人です。さて、Twitterの新しい使い方としてアドボカシー、署名活動に新たな風が吹くのか、注目してみたいサービスです。

タグ:

RSS公開~海外の社会起業・ソーシャルメディア トレンド定点観測

2009 年 6 月 23 日 コメントはありません

「海外の社会起業・ソーシャルメディア トレンド定点観測」ということで、改めて普段checkしているブログやサイトを15個ほどまとめてみました。

海外の社会起業・ソーシャルメディア トレンド定点観測」 powered by Netvibes

海外の社会起業・ソーシャルメディア トレンド定点観測

このサイトの特性上、まとめたブログサイトはまずは計15個、ほぼ全て英語のものですが、「netvibes」というオンラインのサービスを使っているので、それぞれのサイトで新しい投稿がアップされると簡単に見ることができるます。よろしかったら情報収集の参照に使っていただけたら幸いです♪

海外の社会起業トレンド、そしてここ最近急速に話題になっているNPO、政治、社会的な活動へのウェブ等のソーシャルメディアの利用(NPTechと呼ぶようです)等は、まだ馴染みがなく、十分に理解しきれてないところもありますが、是非一緒に共有できたら嬉しいです。

今年は春先にかけて大きな社会起業「ブーム」を感じさせるようなメディア、イベントがたくさんあり、ここ最近はTwitter, Facebook、デジタル・ネイティブという言葉に代表されるようなソーシャルメディアが一気に脚光を浴びてますね。ただその間、ネットの世界では「日本のウェブは残念」といわれるような梅田望夫さんのブログをきっかけとした論争*(文末リンク参照)や、『ウェブはバカと暇人のもの』という本が話題になっていたり、一筋縄に海外の性善説に立ったウェブの使い方が拡がっていくにはまだまだ壁があるような気がします。

ややナイーブかもしれませんが、楽観論と性善説に立ったウェブや社会起業家的な試みの紹介・共有という活動は、今後も継続的に続けていきたいと思ってます。また単に情報の横流しにならないような具体的な行動も少しずつ進めていければ、と少しずつ考えているところです。

今回の投稿は、Netsquaredというソーシャルメディアに特化したNPO団体でGlobal Community Builderとして活躍されているAmyさんがリンク共有を勧めている下記ブログ投稿と・・・
Want a peek at my RSS: Here it is!

下記アジャイルメディアネットワーク徳力さんの投稿に刺激を受けて書いてみました。
日本のウェブの残念度を下げるために、私たちができそうな7つのこと+α
日本のウェブを盛り上げてくれそうなサービスや端末のプレゼンイベントをやってみませんか?

では、ネットの可能性を信じつつ:-)、下記まずは15個のRSSフィード(ブログリンク)ですが、少しずつ増やしていく予定なので是非ご参照くださいませ。また、こんなサイトがおススメ!、などあれば是非、教えていただけたら嬉しいです。
海外の社会起業・ソーシャルメディア トレンド定点観測

タグ:

ソーシャル・イノベーション・オフィスディレクター、SOCAP09でキーノートに・・・

2009 年 6 月 19 日 コメントはありません

socap09
社会起業家、投資関係者、NPO関係者等が参加するThe Social CapitalMarket 2009(SOCAP09)というカンファレンスが今年の9月1日~3日、サンフランシスコで開催され、キーノートスピーカーに新しくホワイトハウスに設立されたオフィス・オブ・ソーシャル・イノベーションの初代ディレクターSonal Shah氏が決まったそうです。

オバマ政権が今年の9月11日を「a new National Day of Service」としてアメリカ国民に対してボランティアリズムを前面に打ち出していく中で、その直前の9月に開催されるSOCAP09の場を新設ソーシャル・イノベーションオフィスの今後の方針、新たに創設される社会起業ファンドの方向性、民間とパブリックセクターとの協業について、キーノートスピーチで初めて明らかにする、とのこと。

今でも伝説的に語られる選挙キャンペーン最中の、オンラインツールを最大限に活かしたコミュニティを巻き込む戦略ですが、政権移行期、そして就任後も次々と新たなしかけを作りながら、スケジュールを見越して、適切なタイミングで伝達し、相互のコミュニケーションが図れるウェブ上のプラットフォームを持っているところが秀逸ですね。
*上記「a new National Day of Service」のことは来週6月22日(月)にスピーチするから見てね、というyoutube動画へのリンクつきで昨日メールで直接送られてきたのですが、サイトに以前に登録した大量の人にこうした形で送付され、とても身近な感じを持ってしまうところが憎いほどうまいです。

さて、ついオバマネタに脱線してしまいましたが、SOCAP09に関して。
カンファレンスそのほかの参加者リストなどをみても、著名な社会起業家、ベンチャーキャピタリスト、財団関係者などが多くスピーカーとして決まっています。例えば以前に紹介したことがあるVirganceFrontline SMS Medic等、シリコンバレーに拠点を持つ社会起業家的ベンチャーの勢いを感じますね。

定員約500名程度のイベントに個人の参加費用が約12万円(1195ドル)という価格がつくあたり、社会起業家的なテーマが既にビジネスの文脈でも定着してきているのだなぁ、と感じます。

海外のトレンドを見る限り、政府が強く関わってきていたり、また民間企業、投資コミュニティも参加しているこの社会起業家的なムーブメントですが、なぜそうなのか、どんなところは日本でも学び、取り入れることができるのか、日本に伝わってくる際障害となることはどんなところがあるかなど、追いかけてみたいテーマです。

タグ:

kiva.org(キヴァ)、米国内の起業家への融資が可能に

2009 年 6 月 15 日 コメントはありません

kiva
発展途上国の起業家に対し、先進国の個人が25ドルから簡単に融資を可能にするしくみをインターネットを利用して可能にし、既に世界的に著名なNPO団体、kiva.org(キヴァ)。このkivaが先日(6/10)新しい事業を始めたとのこと。

リーマンショック後の厳しいい資金調達の状況を背景に、米国内の中小企業レベルの起業家に対し、融資を開始したとのことです。今回まずはサンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、アトランタ、マイアミ等の提携団体が存在するエリアで45人程度の起業家を対象にパイロットプログラムとしてスタート。kivaによるとアメリカののビジネスの87%は中小企業によって構成されており、1000万人ものビジネス・オーナーが資金調達に苦しんでいる今こそ、今まで海外の途上国向けに蓄積されたノウハウを使うべきだ、という判断がなされたとのこと。

2005年3月に創業されたkivaは、これまでに約80億円程の融資金額を集め、直近では4月だけで4億5千万円ものお金を集め、融資が行われたとのこと。利子がつくわけではなく、融資先の起業家のビジネスの進捗を見守りながら返済を待ち、完済したら次の起業家に融資をする、或いは自分の口座に戻す、という志マネーの循環が得られるところがkivaの特徴。

さて、ウェブサイトを見るとシリコンバレー在住のフィットネス・トレーナーが資格を得るための5000ドルの融資を求めていたり、他の地域ではケータリング・サービス、宝石商の人がいたり、今まで例えばウガンダの農村のショップオーナーに対して600ドルの融資を求めていたモデルと比較すると、ややイメージが異なりますね。

*既にリリース記事に対するコメントの中で多くの人が違和感や疑問を感じているようですが(本当に必要な途上国の人だから融資していたがリソースがあるアメリカ人には融資しない、金額が大きすぎる・・・等)、試みとしては興味深いものがあると個人的には思っています。

さて、同じようなしくみは日本の中で可能なのでしょうか。世代間の富の偏在が大きくなっている現代にあって、きちんとしたビジョンとプランを持った若い世代に対して志マネーを提供できるしくみができたら、素晴らしいですね。

kivaのこのリリースに関してはこちらのTechCrunchの記事
Kiva Brings Microlending Home To U.S. Entrepreneurs In Need (6/10)

kivaのことを11分で分かりやすく説明した動画はこちら↓。お時間のある方は是非♪

A Fistful Of Dollars: The Story of a Kiva.org Loan from Kieran Ball on Vimeo.

タグ:

オンライン・コミュニティ自動作成ツール、Ning(ニン)って知ってますか?

2009 年 6 月 13 日 コメントはありません

以前から気になっていたオンラインコミュニティ運営ツールning(ニン、ニング等と発音)、つい先日世界中で100万ものコミュニティが既にオンラインで作成されたということで改めて今注目が集まっているようです。まだまだ勉強中ですが、備忘録として簡単にご紹介させてくださいませ。

要するにmixi,GREEのようなSNSを自分で、簡単に創ってしまうためのオンラインのツールで、NPO活動、同窓会、サークル、趣味、地域などでの活動においてもとても利便性を発揮しそうなツールです。

日本語でのインターフェイスも充実してきて、動画や写真も簡単に共有可能で、Twitter、Facebook等他のSNSとの連携が可能とのこと。たくさんありすぎてこんがらがってしまいそうな気もしますが(笑)、改めて具体的に触れてみたいと思います。

英語・日本語メディアでいくつか触れられているのでリンクだけご紹介、です。

記事はこちら
Ning: The future of online social networking?」 (CNN より(英語))

Ningの強みはユーザが作った100万のソーシャルネットワーク」 (テッククランチより)

アプリが豊富な「Ning」で「自分SNS」を作ってみよう」(アット・マークITより)

自分の興味がある話題に特化したSNSサイトが作れる無料サイト『「Ning(ニング)』

社会起業家にとってブル・マーケットな時代(ビジネス・ウィーク)

2009 年 6 月 13 日 コメントはありません

ビジネスウィークの今週の記事が非常に興味深かったのでご紹介

「A Bull Market in Social Entrepreneurs」(Business Week, 6/10/2009)
*社会起業家にとってブル・マーケットな時代、とのことで、ブル・マーケットとは、金融・マーケット用語で、Bull(雄牛)の姿から由来、相場の上昇が続いているマーケット(市場)のことを指し、「強気相場」とも。

この記事はスタンフォード大学の今年の卒業生にスポットライトを当て、従来であればIT,金融、コンサルに就職、高給を期待していた世代も、ここ最近の不況を受け、カルフォルニアの失業率が前年比2の水準の10.9%という状況の中で、社会起業家的なキャリアを志向する人が非常に多く、グローバルなレベルで大志を抱いた人が続出している、という記事でした。

スタンフォード大学で行われた社会起業関連のビジネスプランコンペ「Social E-Challenge」には112ものチームがエントリーされ、アショカ財団やスコール財団なども支援のためのネットワーク拡大を進めているそうです。かつてスタンフォード学生ががグーグルやヤフーを創業したように、今では途上国に対するインターネットを利用したマイクロファイナンスの団体「kiva.org」を創業した卒業生を始め、学校としての力を入れている様子です。

その中の1人、スタンフォード大学の4年生のJosh Nesbitさんが起業した「 FrontlineSMS: Medic」はとてもユニークで注目に値するプロジェクトを進めています。
Frontline SMS: Medic

このプロジェクトはアフリカ地域にある病院において、診療データを早く、安価に、確実に管理するために、中古の携帯と、オープンソースの無料のソフトウェアを利用することで、変革を起している会社です。創業者のNesbitさんはスタンフォードのキャンパスにいながらアフリカ現地の病院、アフリカ20カ国ののヘルスケア担当の大臣などとスカイプで無料で連絡を取りながら、少ない予算でオペレーションを進め、先日「netsquared(ネットスクエアド)」という団体が主催したビジネスプランコンペで賞金約4500万円を手にし、卒業後も引き続きプロジェクトを進めるそうです。
Frontline SMS:Medic

ビジネス・ウィーク本誌では他にも5団体のスタンフォード卒業生の社会起業家を取り上げていますが、記事のタイトルが示すように、ブル・マーケットである、と感じますね。

「Frontline SMS:Medic」の名前は何度か聞いたことはあったのですが、改めてその中古携帯電話の再利用、そしてオープンソースのソフトウェア利用など、デジタルメディアをうまく利用したところが興味深かったです。日本にも大量の中古携帯電話があるはず。何か出来ないだろうか、とふと思ってしまいました。

タグ:

ウェブと言語・翻訳についての最先端~東京2.0参加しました

2009 年 6 月 9 日 コメントはありません

東京2.0
昨晩は東京2.0というグループが主催するイベントに参加しました。テーマは『Web and Language – ウェブと言葉』で、非常に密度の濃い、レベルの高いプレゼンテーションが8本、シリコンバレーから来日中の起業家の方30名も参加して合計200名以上の有益な時間でした。

*ちなみに次回は7/13 テーマは「クラウドコンピューティング」

その中で非常に興味深かった引用がこちら・・・。

「In the next century….the definition of proximity changes from geographic to linguistic: two countries border one another if and only if they have a language they can use in common.」

(次の世紀には、「近さ」の定義は地理的なものから言語的なものへと変化するだろう。2つの国が使える共通の言語があるとき、その国々は国境を接していることになる)

(Clay Shirky クレイ・シャーキー language network 1999)
Chris Salzberg クリス・サルツバーグさんのプレゼンテーションより

いくらスカイプ、twitterで国境を越えたとしても言語という大きな壁があることで情報、人、やり取りが交わされないのはとても残念。自然言語翻訳の最先端の技術、またオバマ大統領のスピーチを利用した英語学習サービス等、いろいろな試みがあることを知れて参考になりました。

このsocialcompany.orgの存在意義も改めて考え直す機会になりました。単に海外の情報を翻訳、切り抜きするだけでなく、何を選び、何を選ばないか、のテーマを持ち、そこに他で得られないような意味づけ・付加価値を提供できるようなことができれば、と決意新たにする機会でもありました。

タグ: