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2009 年 3 月 のアーカイブ

【イベント参加レポート】グラミンバンク、ムハマド・ユヌス氏来日記念セミナー

2009 年 3 月 18 日 コメントはありません

先日アカデミーヒルズで行われたグラミンバンク総裁、ムハマド・ユヌス氏のセミナーに参加する機会がありました。簡単に報告いたしますね。

イベント概要はこちら

『ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏来日記念セミナー
貧困のない世界を創る ~ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義~』
主催:早川書房 | 特別協力:アカデミーヒルズ

よく晴れた日曜日の15:30からのセミナーに約500名の参加者がびっしり。ユヌス氏がノーベル賞受賞者故の注目度も当然ありながらも、待ち時間の合間に彼の著書を読んでいる方がいたり、比較的20代・30代の若い世代を中心に、とても熱心な方が、世代を超え、固唾を呑んで聞き入っていたのが印象的でした。 とても刺激的(inspiring)な話が多く、多くの人の心を揺さぶる、そんなセミナーでした。またモデレーターの米倉教授が実にうまくユヌス氏の魅力・コメントを引き出し、観客からの質問もうまく一体感を創りだしながら議論を導いてくださったことも今回のセミナーの成功に繋がったと思います。

まず45分程度はユヌス氏によるグラミンバンクの経緯、現在などについての概要のお話。バングラディシュの大学を卒業、フルブライト奨学生としてのアメリカ留学を経て、バングラディシュの大学で経済学の教鞭をとっていた1970年代、大飢饉、大洪水に見舞われ、何万人もの人々が餓死していく様を見て、何かしなければ、と教室を出て、まず目の前の問題解決に取り組んだところから始まりました・・・。貧困のスパイラルに陥っている42人の女性に27ドルを渡し、自立を促し、そのお金も完済されたということから始まり、今では800万の口座数、職員数28000人、貸出額が毎月100億円くらいで、口座保持者の97%が女性、デフォルト率が0.5%程度とのこと。the rest is history…とはこのこと、と思えるほど強烈な実績を誇り、2006年のノーベル平和賞受賞に繋がっています。

詳細は早川書房から販売されている書籍を読まれるか:-)、例えばオールアバウトの記事に簡潔にまとめられています。

英語ですがこちらでセミナー動画もご覧になれます(2008, Jan.)

講演第2部は、日本元気塾塾長/一橋大学イノベーション研究センター長・教授の米倉先生とのダイヤローグ。例えばグローバル資本主義の弊害に疑いの目が向けられているがどう思うか、との問い対し、資本主義の定義が狭義にしか解釈されてないことが問題で、利益の極大化を目指す資本主義ではなく、利益追求はあくまで手段であり、社会を、世界を変えるようなソーシャル・ビジネスを通じて幸福(happiness)の極大化することが出来る、とのお話。

また、「しごと」についても一言。みながいい大学を出て大企業で働く、組織の中で働くということが当たり前になっているが、全ての個人が起業家としての素質を持っている、と説きます。社会問題を解決する際に、政府は動きがそもそも遅いものだけれど、個人であればより小回りを利かせ、早く修正、取りやめ、改善などが出来ることが強み、と。

仕事はjob seekerとして捜し求めるものではなく、job giverとして、self employment (自営業)、或いは人を雇うくらいのことを目指すべき、そんな選択肢があってもいいのでは、ということを話していました。

お話をしながらぽんぽんとアイディアが出てきて、通訳の方が追いつけないほど饒舌、早口でニコニコしながら夢や希望を語るユヌスさんの姿が、とても印象的でした。恐らくそんな姿に心震わされ、勇気もらった人が多かったのではないかと思います。例えば、ということで、日本で配布される定額給付金を、グラミンバングの仕組みを利用して社会の役に立つお金の流れができるのでは・・、グラミン・ジャパン是非作りましょう・・♪なんて話も飛び出しました。

講演の最後の閉めに語った彼の夢は、貧困のない世界を創り、貧困を目にするには「貧困博物館」に行かなければいけないような時代にしたい、とのこと。大きな拍手で講演が締めくくられました。

当然バングラディシュと日本の経済発展の段階の違い、国の文化・社会事情が異なることもあり、誰もが起業出来るものではなく、またすべきではない、とは思うものの、元気と刺激をたっぷり得られるメッセージッセージとしては本当に本当に素晴らしい講演でした。関係者の方に感謝です。

【おまけ】ユヌス氏のエピソード・インタビューも含まれた、社会起業家・ソーシャル・ェンジに関してのスコール財団のよくまとまった動画(約9分間)がこちらにあるのでご興味がある方は是非♪

「Social Entrepreneurs: Pioneering Social Change」

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エコノミスト誌で「起業家精神(entrepreneurship)」礼賛?特集

2009 年 3 月 14 日 コメントはありません

今週発売のエコノミストにて14ページに渡っての起業家精神(entrepreneurship)特集
世界不況の今だからこそ、「創造的破壊」ではなく、「創造的創造」が必要とのこと。
起業家になることが世界中でメインストリームなキャリアになりつつあるのでは、なんてコメントがされてます。詳細はまた改めて♪

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お知らせ SVP 投資先応募受付中 & 説明会開催 3/15

2009 年 3 月 10 日 コメントはありません

このブログをご覧の方はご存知の方も多いと想いますが、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)の投資・協働先の公開募集が始まりましたのでお知らせです。

SVP東京では、社会的な課題に対し、革新的な解決方法を持って事業を取り組む社会起業団体に対し投資・協働活動を行っています。

応募の募集要項やスケジュール等はこちらのウェブサイトからご覧くださいませ。

また、下記要領で投資・協働先募集説明会も開催されるとのこと、興味ある方、是非ご参加を♪

◆第5回 投資・協働先募集説明会◆
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【日時】2009年3月15日(日)11:00~12:00
【会場】JICA地球ひろば セミナールーム302号室
東京メトロ日比谷線広尾駅(3番出口)徒歩1分 地図
【申込】こちらのページより事前申込下さい。
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ビジネスSNS、Linkedin CEO インタビュー ~Everyone Entrepreneur

2009 年 3 月 10 日 コメントはありません

日本ではmixi、GREEが有名で、海外となるとFacebook、Myspace等が有名なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ですが、「Linkedin」というサービス、こちらはビジネス用の特化型SNSとして海外では有名です。(登録者数3600万人のうち日本人は10万人程度らしい?のでまだ知る人ぞ知るかもしれませんが)

チャーリー・ローズというアメリカの著名インタビュー番組にこのLinkedinのCEOが先日出演。起業家として、そして社会起業文脈においてもとても刺激的なメッセージを伝えていて、少し話題になっていたこともあり、簡単にご報告。

リード・ホフマン「今の時代、誰もが起業家、の時代に」(引用:テッククランチ)
Reid Hoffman Tells Charlie Rose: “Every Individual Is Now An Entrepreneur.”
*PBSのインタビュー動画(29分)&全文の記事原稿を読むことが出来ます

ポイントとして印象に残っている点、箇条書きにて・・・
・リンクドインの登録者数はリーマンショック後、急増中で現在3600万人が登録、 近頃は17日間で100万人が更に増加中、とのことで、2009年中には現在の倍 の登録者を見込んでいるとのこと。
・経済不況の時代、米国シリコンバレー等の平均勤続年数が2~4年というような 時代において、より個人として自立したスキルを持つこと、個人同士のネット ワークが今までにもまして大切になってきている。
・かつては一度就職したら20年~40年同じ会社で働くということが一般的だった けれど、今は違う。日本ですらもう既にそのようなことがなくなりつつある。
(I actually think every individual is now an entrepreneur, whether they
recognize it or not. Because it used to be that you got a job at one company
and you were there 20, 30, 40, years. That’s been dead for decades. That’s
even dying in Japan. The salary man no longer even exists in Japan.)。
・リンクドインのようなビジネスSNSは今後ビジネスプロフェッショナルの間で 問題解決のツールとしてより一般的に使われるようになり、転職活動や プロジェクトの協業などもオンラインでなされることが増える。
・今後多くのウェブサービスはモバイルに。iPhone、ブラックベリー、アンドロイド 携帯などが拡大。リード・ホフマン氏、そしてインタビュアーのチャーリー・ローズは普通の携帯は通話用、ブラックベリーはメール、コンタクト、スケジュール管理、そしてiPhoneはウェブ閲覧用、ということで3台持っているとのこと。

IT業界のこと、シリコンバレーのこと、として見過ごすことが出来ない大きな変化の1つの兆候なのかな、という感じがしました。働き方、協業の仕方、仕事の探し方、人の雇い方、人と人との繋がりの持ち方が、今後数年で日本でも変わってくるような気がします。Linkedin (www.linkedin.com)、是非チェックしてみてください。

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日本と韓国の社会的企業に関してのシンポジウム参加報告

2009 年 3 月 10 日 コメントはありません

先日、 国際交流基金主催で行われたシンポジウム、「社会的企業が拓く日韓の新たな出会い」に参加する機会がありましたので簡単にご報告。とても意義あるひと時でした。

シンポジウム 「社会的企業が拓く日韓の新たな出会い」
http://www.jpf.go.jp/j/intel/new/0902/02-02.html
・社会的企業の特徴・役割・課題
‐パク・ウォンスン氏(希望製作所 常任理事)
・日韓社会的企業のベストプラクティス紹介
‐キム・ジェチュン氏(美しい店 政策局長)
‐キム・ジョンフィ氏 (ソウル市立青少年職業体験センター HAJA 副センター長)
‐チョ・チンウォン氏(社会福祉法人 WeCan 代表)
‐大塚玲奈氏(株式会社エコトワザ 代表取締役)
‐岡部友彦氏(コトラボ合同会社 代表)
‐佐藤よし子氏(アトリエ・エレマン・プレザン東京 代表)

シンポジウムの構成は上記の通りですが、やはり普段接することが少ない韓国の方のお話、事例紹介はとても興味深かったです。このメルマガ含め、普段社会起業家的なトピックとなると欧米(特にアメリカ)からの情報が多く、自分の中でも偏りがあるのでは、と思っていただけに文化的・歴史的背景も近い韓国のケースは身近に感じることが出来、具体的・実践的で分かりやすいことが多かったです。

中でも印象的だったのはパク・ウォンスン氏の基調講演。この方はもともとは人権弁護士として多くの市民活動に従事、腐敗政治家を落選させるための「落選運動」の中心的役割を果たしたり、韓国の寄付文化を変えなければ、という思いからオンライン寄付を募る財団「美しい財団」を設立、その後全国展開するリサイクルショップ「美しい店」等を創業、今は希望製作所(The Hope Institute)という名前のシンクタンクの常任理事として活躍、2006年にアジア地域の社会貢献活動の功績を認められ、「アジアのノーベル賞」として知られるマグサイサイ賞を受賞された方です。

お話はパク・ウォンスン氏ご自身の生き様を語りつつ、社会をよくするために次々に浮かんできたアイディアを形にしてきた様子が中心でしたが、特に今取り組んでいることとして、いかにスモールビジネスのような形で個人や地域などで社会的企業を生み出すか、そのためのグローバル・アイディア・バンクになりたい、というようなことを語ってました。

またお話の中で触れていた、ブラジルでは既に存在している社会貢献取引所(BVS&A)のような社会的企業のマーケット・プレイスが今後必要、という話も新鮮でした。

普段目にするアメリカの事例は、MBA、ビジネスエリート的な方がネットベンチャーやベンチャーキャピタルのようなビジネス・インフラの中で生まれ、育ち活躍している、というようなものがどうしても目立ちますが、今回目にした韓国の社会起業家の方々はやや地味かも知れないものの、地に足をつけ、市民運動、NPO活動の延長線上、或いは想いを持った活動から出発し、きちんと黒字化した事業に育てているところがとても力強かったです。

シンポジウム終了後もみなさんとても気さくな方々で、今回の参加を経て、韓国に是非行ってみたくなりました。

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グラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏の来日記念セミナー@六本木ヒルズ 3/15

2009 年 3 月 2 日 コメントはありません

おなじみグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏の来日セミナーが下記の通り開催されます。残席わずか、とのことですが、ご興味のある方は是非♪

▼ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏来日記念セミナー
貧困のない世界を創る ~ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義~

3/15(日)アークヒルズ アカデミーヒルズにて (会費:3000円 要事前申し込み)残席僅

http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it000004rhwx.html

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スコール財団作成、社会起業家ムーブメントに関してのビデオご紹介

2009 年 3 月 2 日 コメント 2 件

eBay創業者が作った社会起業家支援財団として有名なスコール財団が、改めて社会起業家のムーブメントについて、とても分かりやすい9分ほどのビデオ動画を作成したとのこと。こちらもお知らせですが、とても分かりやすくまとめてあるので、改めて、ぜひご覧になってみてください。
Social Entrepreneurs: Pioneering Social Change

ムハマド・ユヌス氏がバングラディシュでマイクロファイナンスを始めたきっかけを語り、アショカ財団のビル・ドレイトン氏やアキュメンファンド創業者ジャクリーン・ノヴォグラッツ氏インタビューがあり、またインドで太陽電池の技術者を育成する組織(ベアフット・カレッジ)のこと等、短い時間でとてもコンパクトにまとめられています。

1970年代、貧困から抜け出すことが出来ないバングラディシュの女性42人に対して、27ドルを個人的に融資することから始まり、グラミンバンクを通じて、マイクロファイナンスの手法を通じて、世界中の数多くの人を貧困から救うことができた、という話が触れられています。

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Pop!Tech /GOOD ソーシャル・イノベーション・フェロー応募受付開始

2009 年 3 月 2 日 コメントはありません

毎年10月にアメリカメイン州で開催されているPop!Tech(ポップ・テック会議)という、ユニークな国際会議があり、2009年の「ソーシャル・イノベーション・フェロー」の応募受付が始まった、というリリースを見つけたので簡単にお知らせしますね。

リリースはこちら
「Nominations open for 2009 Social Innovation Fellowships」

ポップ・テックとは・・・アメリカ、メイン州カムデンというところで1996年から毎年開催されている国際会議。テクノロジーが文化にどのようにな影響を与えるか、また文化がテクノロジーにどのような影響を与えるか、などのテーマを、学生、CEO、ベンチャー投資家、ブロガー、活動家、科学者、思想家たち約600人がプレゼンテーション、議論を通じ、将来の展望のために3日間集い、語る場所です。時々このブログでも触れることがあるTEDカンファレンスの東海岸版、みたいなイメージでしょうか。

そんな会議でもやはり世界で今後活躍するソーシャル・イノベーターを見つけ出し、フェローとして選び、支援する動きをしている、とのこと。こんなところからもグローバルレベルでの社会起業、ソーシャルイノベーションのトレンド、ムーブメントがあることを感じますね。

そしてなんと、先日創業者が来日されていたシリコンバレーのGOOD magazineも今年はパートナーとして、ソーシャル・イノベーションの発掘、支援を彼らのメディアを通じて後押ししていく、とのことです。
『GOOD』誌のリリースページ

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